SYSTEM
システム
西暦2307年。
地球の化石燃料は枯渇したが人類は新たなエネルギーを手に入れていた。
3本の巨大な軌道エレベーターとそれに伴う大規模な太陽光発電システム。
しかし……このシステムの恩恵を得られるのは一部の大国とその同盟国だけだった。
アメリカ合衆国を中心としたユニオン。
中国、ロシア、インドを中心とした人類革新連盟。
そして、ヨーロッパを中心としたAEU。
各超大国群は己の威信と繁栄の為24世紀の今もゼロサム・ゲームを続けていた。
そんな世界に対し『武力による戦争の根絶』を掲げる私設武装組織が現れる。
機動兵器ガンダムを所有する彼らの名は『ソレスタルビーイング』。
今、ガンダムによる世界への武力介入が始まる……。
西暦2307年。彼らは突然世界に姿を現した。
私設武装組織ソレスタルビーイング。
その影には彼らの武力介入を支える専用のサポート組織『フェレシュテ』の存在があった。
彼らの活動理念は『ソレスタルビーイングに尽くす事』。
その任務は、ガンダムの戦場となる紛争地域の下調べから目撃者や関係者の後始末まで含まれる。
その為、彼らもガンダムとその動力源である太陽炉を有し活動しているのだが……。
ガンダムマイスターの1人であるフォン・スパークは元テロリストである上に組織の理念にも共感しない常識を逸脱する存在であった。
『世界を変える』というソレスタルビーイングの本懐は彼の意志により、大きく加速する事となっていく………。